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労働者健康安全機構

労働者健康安全機構 更新情報

労災疾病等医学研究普及サイトのご案内「医療従事者の安全」について
2021-03-26
抗がん剤は、がん細胞に対して効果を発現する一方で、正常な細胞にもその作用機序から少なからず影響をもたらすものが多くあります。抗がん剤の調製時などに発生する曝露によって、医療従事者が健康被害を受けるリスク(職業性曝露)については、日本国内外ともに多数の報告がなされています。近年、我が国でも抗がん剤の取扱いに関する各種ガイドラインが策定され、各医療機関において手順書が策定及び運用されているところですが、その妥当性の評価等についてはエビデンスがなく、十分になされているとは言えません。
そこで、医療従事者の職業性曝露ゼロを目指し、国内の多施設における抗がん剤調製の手順について、その工程ごとに飛散の発生する原因・メカニズムを究明するとともに、職業性曝露を発生させない手順を検討し、標準手順書として広く情報発信していくことを目的として、平成30年7月から本研究を開始しました。
中間報告として、令和元年度には全国労災病院等31施設の抗がん剤調製業務における職業性曝露対策の実態調査を実施しました。また、抗がん剤飛散量の定量的評価について、抗がん剤調製時の手技・手順の飛散量の比較を継続しています。
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